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モニターの寿命は約3万時間|法人の判断基準

2026/7/28

「モニターって、いつ買い替えればいいんでしょうか」。パソコンなら償却年数やOSのサポート期限という区切りがありますが、モニターにはそれがありません。壊れるまで使うのか、それとも別の基準があるのか。実は、モニターには寿命を時間で測る物差しがあります。しかもその数字は、前の使われ方から逆算できます。感覚で「そろそろかな」と判断する必要はありません。

モニターの寿命は約30,000時間

モニターの寿命は、ほぼバックライトの寿命です。パネル自体が先に壊れることは多くありません。

メーカーが示す寿命の定義

EIZO株式会社の公開情報によれば、バックライトの推定寿命は約30,000時間、1日10時間の使用で約8年に相当します。ただし「壊れるまでの時間」ではありません。寿命の定義は、初期の輝度から50%低下するまでの時間です。

つまり寿命を迎えたモニターは、映らなくなるのではなく、暗くなります。ここが重要です。故障で使えなくなるのを待つ運用だと、その手前の数年間を「暗い画面」で作業し続けることになります。

稼働時間から残り寿命を逆算する

30,000時間という数字が使えるのは、残りを推定できるからです。

前のオフィスで1日8時間、年間250日、3年使われていた機体なら、稼働はおよそ6,000時間。残りは2万4,000時間ほどあります。1日8時間で使うなら、あと12年分の計算です。

24時間稼働の監視用途だった機体は事情が変わります。3年で26,000時間を超えるため、ほぼ寿命に達しています。年式ではなく稼働時間で見るというのは、こういうことです。

実際の寿命を縮める要因

輝度設定が最大に近いほど、バックライトの消耗は早まります。輝度を落として使えば、その分だけ寿命は延びます。設置環境の温度が高い場合も消耗が早くなります。

逆に言えば、事務用途で輝度を抑えて使われてきた機体は、カタログ上の年数より長く持ちます。

中古モニターが選択肢になる理由

同じIT機器でも、パソコンとモニターでは中古の適性が違います。理由は3つあります。

性能の陳腐化が遅い

パソコンはOSの要件が更新されるたびに、使える機体と使えない機体が線引きされます。モニターにその区切りはありません。5年前のフルHDモデルも、今日買った新品も、事務作業での見え方に大きな差はないでしょう。

解像度と画面サイズという主要な仕様が、この10年でほとんど変わっていないことも効いています。24インチのフルHDは、いまも法人の標準的な構成です。中古で調達しても、社内の他の席と揃います。

供給が安定している

法人のパソコン入れ替えでは、モニターも同時に出てきます。株式会社MM総研の調査では、2025年度の法人向けパソコン出荷台数は1,349万1,000台、前年度比33.6%増でした。統計開始以来の最大規模です。

電子情報技術産業協会(JEITA)の集計でも、2025年度の国内出荷は1,091万3,000台と、2020年度以来5年ぶりに1,000万台を超えました。パソコンが動けばモニターも動きます。同一機種を10台、20台とまとめて確保できる状況が生まれるのは、この連動があるためです。中古のモニターが不足する局面は、あまり起きません。

なお環境省の「令和6年度 リユース市場規模調査 報告書」では、パソコン・周辺機器のリユース市場規模は901億円と推計されています。派手に伸びている分野ではありませんが、取引が定着していることの裏づけといえるでしょう。

中古モニターを選ぶときの3つの確認点

安さだけで選ぶと、ここでつまずきます。

確認点1:稼働時間とバックライトの状態

まず使用時間を聞いてください。機種によっては本体メニューから累積使用時間を確認できます。数値が出せない業者の場合は、前の用途を尋ねるだけでも見当がつきます。

24時間稼働の監視用途と、平日日中のみの事務用途では、同じ年式でも消耗がまったく違います。年式より稼働時間のほうが、実態に近い指標です。輝度を最大まで上げないと暗いと感じる個体は、すでに劣化が進んでいる可能性があります。

確認点2:接続端子の世代

見落としが最も多いのがここです。古いモニターにはDisplayPortがなく、DVIとD-Sub、HDMIのみという構成が残っています。一方、最近の薄型ノートパソコンにはUSB Type-Cしか出ていない機種があります。

変換アダプタで対応はできますが、台数分の費用と管理が発生します。手元のパソコンの映像出力と、モニター側の入力端子を先に照合してください。1台あたり数千円の差額が、アダプタ代で消えることもあります。

確認点3:スタンドとVESAマウント

中古品はスタンドが欠品していたり、高さ調整ができない簡易スタンドに差し替えられていたりします。長時間の事務作業では、高さが変えられないだけで作業姿勢に影響が出ます。

モニターアームを使う前提なら、背面のVESAマウント規格を確認してください。100mm×100mmが主流ですが、75mm×75mmの機種もあります。導入済みのアームと合わなければ、アームごと買い直すことになります。

入れ替えで出たモニターをどう処理するか

新しく入れる話と同じくらい、出す側の設計が実務では重くなります。

事業所から出るモニターは産業廃棄物になる

法人が使ったモニターは、廃棄する場合、産業廃棄物として扱われます。廃棄物処理法では、事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任で適正に処理することが求められます。

処理を委託する場合は、許可を持つ業者との書面契約に加え、産業廃棄物管理票の交付と保存が必要です。紙で交付した場合は、前年度分の交付状況を毎年報告する義務も残ります。処理業者に渡した時点で責任が終わるわけではありません。

売却できるかどうかの分かれ目

一方、再使用できる状態で有価物として売却する場合、これらの手続きは発生しません。廃棄物にあたらないためです。

売却できるかどうかは、動作すること、目立つ傷やドット抜けがないこと、そして残り寿命が読めることで決まります。24インチのフルHD以上で動作品であれば、値がつくことが多いといえます。逆に、19インチ以下の古い機種や、バックライトが目に見えて劣化している個体は、処分側に回ります。

パソコンとまとめて出すと工数が減る

モニターだけを単独で処理しようとすると、台数のわりに手続きが重くなります。パソコンの入れ替えと同じタイミングで、まとめて1社に出すほうが実務は楽です。

買取対象と処分対象が混在していても、仕分けを業者側で行えるなら、担当者の作業は引き渡しだけになります。パソコン側ではデータ消去の設計も必要になるため、窓口を分けない判断が効いてきます。判断材料はITリユースの活用方法にも整理しました。

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まとめ:寿命は時間で測れる

モニターの買い替え判断は、感覚ではなく数字でできます。バックライトの推定寿命は約30,000時間。前の使われ方から稼働時間を引けば、残りが見えます。輝度を上げないと暗いと感じる個体は、すでに寿命の後半にいます。

この物差しがあるおかげで、中古モニターは稟議に書ける材料が最初から揃っている機器になります。パソコンの中古導入に慎重な企業でも、モニターから始めてみる価値はあるでしょう。実際に使ってみて社内の反応を確かめてから、他の機器に広げる進め方もあります。

そして出す側では、廃棄と売却の分岐を先に決めておくことです。残り寿命がまだある機体を、廃棄費用を払って処分してしまうのは、いちばんもったいない選択になります。

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よくある質問

Q1. 中古モニターは何年くらい使えますか?

バックライトの推定寿命は約30,000時間とされています。1日8時間の事務用途なら、単純計算で10年以上に相当します。前の使用状況を確認できれば、残りの目安が立てられます。

Q2. ドット抜けがある中古モニターは避けるべきですか?

用途によります。表計算や文書作成が中心なら実用上の支障は小さいでしょう。画像や図面を扱う席では避けたほうが無難です。事前に本数と位置を確認してください。

Q3. 1台だけの入れ替えでも対応してもらえますか?

可能です。アスクライトは1台からのご依頼を歓迎しています。部門単位の少量入れ替えや、単体でのご相談も通常のフローで受け付けています。

Q4. モニターだけを買い取ってもらうことはできますか?

できます。動作品で24インチ以上のフルHD以上であれば、値がつくことが多いといえます。パソコンと一緒でも単体でも、状態をお知らせいただければ査定します。

Q5. 古くて値がつかないモニターはどうなりますか?

処分としてお引き受けします。買取対象と処分対象が混在していても、まとめてお預かりして仕分けはこちらで行います。窓口を分ける必要はありません。

Q6. 関東以外の地域でも対応していますか?

対応しています。関東1都6県は出張査定に伺い、それ以外の地域は宅配便での無料集荷をご利用いただけます。保管場所までお伺いするため、社内で運搬を手配する必要はありません。

Q7. モニターにデータは残りますか?

通常のモニターは映像を表示するだけで、内部に業務データを保持しません。ただしパソコン一体型の機種はストレージを内蔵しているため、パソコンと同じ扱いで消去が必要です。

Q8. 何台からまとめて引き取ってもらえますか?

台数の下限はありません。フロア単位の入れ替えから数台の更新まで、規模に応じて日程を調整します。売買契約を結んだうえで、買取分は代金をお支払いします。

参考文献

1. タイトル:How long can I use an LCD monitor? (life span of backlight)
出典元:EIZO CORPORATION
URL:https://www.eizoglobal.com/support/db/faq/163

2. タイトル:2025年度は過去最大、2026年度は一転大幅減に
出典元:株式会社MM総研
URL:https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=717

3. タイトル:2026年3月パーソナルコンピュータ国内出荷実績
出典元:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
URL:https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/2026/03.html

4. タイトル:排出事業者責任|電子マニフェストとは
出典元:公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター
URL:https://www.jwnet.or.jp/jwnet/about/system/responsibility/

5. タイトル:マニフェスト交付等状況報告書
出典元:公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター
URL:https://www.jwnet.or.jp/jwnet/about/system/report/

6. タイトル:令和6年度 リユース市場規模調査 報告書
出典元:環境省 環境再生・資源循環局 総務課リサイクル推進室
URL:https://www.env.go.jp/content/000321556.pdf


監修者

幸代表(鄭 航)

株式会社アスクライト 代表取締役。

PC・OA機器のリユース・買取業界で10年以上の実務経験を持ち、2022年に株式会社アスクライトを設立。関東を中心に法人・個人向けのパソコン買取事業を展開しています。専門技術者による確実なデータ消去と、市場動向分析による高価買取を強みとしています。

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